当社は「変わっている会社」「不思議な会社」だと言われることがあります。何がそんなに変わっているのでしょう。いったいぜんたい何が不思議なのでしょう。
例えば当社は、静岡や浜松は勿論、県内どの市場に比べても圧倒的に大きい2400平米の冷蔵低温施設を保有しています。
例えば当社は、生産者の皆さんと新品種の栽培に取り組んでいます。農家が持つ高い生産技術が正当に評価され価格に反映されるよう、優良な品物を当社の独自のブランドで販売するよう試みています。生産者の方々に必要な投資資金を貸し付ける制度を設けています。
例えば当社は、社員持ち株会制度を持っています、資格取得推奨制度があります。社員の昇進については、昇進が上司の恣意に流れないよう制度を設けてガラス張り化しています。残業の短縮を始めとした社員の働き方改革に取り組んでいます。
これらの取り組みにはいずれもお金がかかり、手間暇を要します。だから他の会社、他の市場から時として変わっている会社だと不思議がられるのでしょう。でも当社にとっては、みんな当たり前のことに過ぎません。当社は、当たり前のことを当たり前に実行している会社でしかありません。
当社は、まもなく創業100年を迎える、それこそ「世紀企業」です。
100年になんなんとする年月を生き続け、そして着実に発展してこられたのは、当社が一貫して「不易流行」の経営理念を実践してきたからに外なりません。
不易流行とは、守らなければならないものを守りきることであり、守らなければならないものを守りきるために時代の変化や要請に応じ基本でない部分は柔軟に、かつ、果敢に変化させていく態度です。
当社が守り続けていかなければならないものは三つあります。
一つは、会社は経営者のためだけにあるのではなく、そこに働く人たちのためにもあるということです。
二つは、会社だけの独り勝ちはないということです。生産者も購買者も会社とともに利益を分かち得て始めて会社の発展もあるということです。
三つは、会社は最終消費者の食生活の安全安心に貢献しなければならないということです。
この三つの守り続けなければならない大事なもののために、当社は今まで他の会社から、他の市場から不思議がられることに取り組んでまいりました。
そしてその取り組みは当社の現在の姿となって結実しています。
当社は、これからも倦まず弛まず「変わっている会社」「不思議な会社」として発展していきたいと決意しています。